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兄離れと初恋 〜金井修也・北島武〜
1  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:39
初めまして!
いろんな方の小説読んでたら書きたくなって書いちゃいました><

ブラコンな女の子の初恋の話です。
年代が今より大分前になっちゃってるし、駄文ですが、広い心で見てやってください!


金井春奈
金井修也
北島武

堺ブレイザーズ

 
(方式:長編)
2  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:40
キキーッ!ドン!
は「おかぁぁさぁぁぁぁん!おとぉぉぉぉさぁぁぁぁん!」
修「春奈!みるな!」

両親が亡くなったのは私が小学6年生で、おにいちゃんが高校2年生の冬だった。
小さな子供を助けてのことだった。

この時から、私はおにいちゃんと二人で生活してきた。。。

私は金井春奈22歳☆
堺ブレイザーズでメディカルトレーナー兼メンタルケアの仕事をしています。
お兄ちゃんは堺ブレイザーズで活躍するバレー選手・金井修也(27)
このお話は、大好きなおにいちゃんと大好きな人とのお話です。


3  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:41

−10年前・秋−
修也サイド


先生「金井、ホントに後悔しないか?お金の事や妹さんのことなど問題もあるかと思うがゆっくり考えなさい。お前のそのバレーのセンスは高校で終わらすにはもったいない・・・」

修「いえ、もう決めたことですから。俺は就職します。」

先「だが・・・。」

修「妹と離れたくないし、妹の学費も自分たちの生活費も稼がないと・・・」

先「そうか・・・。わかった。だが、もし気が変わるようなことがあったら声をかけてくれ」

修「・・・はい・・・」

俺は国際武道大からのオファーを断り、就職することに決めた。

妹にもまだ言っていない。

いや、言えていない・・・。

妹は俺がインカレを制覇すると1年前に話した約束を信じて楽しみにしているから。


4  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:45

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

修「ただいま」

春「おにいちゃん、お帰り!今日バイトの日だよね!?」

修「あぁ。その前に夕飯頼むな。」

春「任せておいて☆」


俺たちは、両親が自分たちのために沢山のお金を残していてくれていたこともあり、

両親との思い出が詰まった自分たちの家を出るのも嫌で、

近くに住む祖父母と伯父さん伯母さん従兄弟の住む家へ入るのを断った。

もちろん2人で生活するのは容易ではないため、出来ることは自分たちで、出来ないことや分からないことは祖父母や伯父さん夫婦に頼っていた。



修「ごちそうさん!じゃ、バイト行って来るな!」

春「うん!いってらっしゃい!気をつけてね。」

修「あぁ!・・・あっ!戸締りちゃんとしろよ!」

春「分かってる。」

修「勉強もちゃんとしろよ!」

春「わかってるよ!」

修「ガスも確認しろよ!!」

春「わぁ〜かってるって!んもう!いつもいつもおんなじことを!!」

修「ははっ。じゃ、行ってくる」






おにいちゃんが出て行って1時間後・・・

一本の電話が鳴った。

春「はい!金井です。」

?「金井修也くんのお宅ですか?」

春「はい。そうですが・・・。」

?「国武大バレー部のものです。修也くんはご在宅でしょうか?」

春「いえ、おにぃ・・兄は外出しておりますが」

       ・
       ・
       ・

私はこの電話で、おにいちゃんが国武大に行かないことを知った。

さらに、おにいちゃんに国武大に行くように説得するようお願いされたのだった。




5  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:51

PM11:30



修「ただいま」

春「・・・おかえり・・・」

修「まだ起きてたのか?明日も新聞配達早いんだろう?」

春「・・・うん。」

修「どうした?元気ないな?」

春「おにいちゃん!国武大行かないって本当!?」

修「・・・!?なんでそれを?」

春「今日、国武大の人から電話が来たもん!」

修「!?・・・そうか。それでなんて?」

春「お兄ちゃんを説得するように言われた」

修「そっか。でも、俺は誰に何を言われようが国武大には行かない。決めたんだ。」

春「どうして!?お金なら心配ないじゃん!」

修「関係ない」

春「私はおにいちゃんのバレーしてるところが凄く好きなんだよ!インカレ制覇するって言ってたじゃん!見せてくれるって言ってたじゃん!なのになんで!?」

修「・・・」

春「なんでよ?答えてよおにぃちゃん!」

修「なんでって!お前を置いて行けるわけねーだろ!」

ビクッ!!

修「俺はお前が一番大事なんだよ!お前から離れたくねーんだ。」

春「・・・。」

修「分かったら今日はもう寝ろ。」

春「だっ・・・ら、わた・・・・いく」

修「え?」

春「だったら、私も千葉に行く・・・千葉の中学校に転校する!」

修「何馬鹿なこと言ってんだ!そんなことできるわけ無いだろ!」

春「嫌だ!わ・・たし、おにいちゃんがバレーしてるのが好きなんだもん!」

ヒック

春「おにいちゃんのバレー見てるときだけは、忘れられるんだもん・・・」

ウッウッ

春「一生バレーしたい!自分の力を試したい!って言ってたじゃん!」

 ウ〜 

春「私のせいで、大好きなバレーやめちゃうなんでヤダよ〜」





妹は泣き続けた。


6  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:54

俺は妹の涙には弱い。

それに、実際自分でも同じことを考えたこともある。

でも、現実的に考えて無理なことは分かってるんだ。だから俺は就職の道を選んだ。

俺はあの日あの時、決心したんだ!例え自分を犠牲にするようなことがあっても、絶対妹を守って幸せにすると・・・。

それなのに、妹の涙は俺の心を揺さぶり悩ませた。



“俺はバレーがしたい!自分の力を試してみたい!”



ずっと思っていたことだった。。。






翌日、祖父母の元を訪れた。

これからのことについて相談するため。

自分の本心を打ち明けると、祖父母は進学することを進めてきた。

子たちは子供たちを残して亡くなるという、後悔の残る人生だった。だから、孫には後悔はさせたくない。息子たちが生きていたら歩むはずだった道だから、そのままの道を歩ませてあげたい。
とのことだった。

春奈については、残りの中学2年間は祖父母の家で過ごし、卒業と同時に春奈の希望通りにさせてやろう。ということになった。



俺は、国際武道大に行くことになった。


行くからには、春奈との約束を守ってみせる!


7  ひなき  2009/01/23(Fri) 13:59
〜しまった!〜
上の改行間違えてしましました!
すみません。


8  ひなき  2009/01/23(Fri) 14:01

―それから2年後―
春奈サイド



春「じぃちゃん!ばぁちゃん!おじさんもおばさんも、蓮君・ももちゃんも2年間ありがとうね!楽しかった!」

じ「あぁ!頑張って来いよ」

ば「たまには帰ってきてね」

春「うん!1ヶ月に1回は帰ってくるよ☆」

おじ「気をつけてな!」

おば「いってらっしゃい☆」

春「いってきまぁす☆」



あれから2年・・・

私たち兄妹は毎日連絡を取り合い、お兄ちゃんも暇が出来ればちょっとの時間でも帰ってきてくれていた。



私は中学卒業と共に千葉に飛び立ちます!

なぜかって?

それはね・・・メディカルトレーナーになるため☆

お兄ちゃんは大学でバレーをしているんだけど、2年目のシーズンから怪我に悩まされていたの。。。
練習や試合に出られなくて、すごく悔しくて悩んだりしていたんだ。

だからすこしでもお兄ちゃんの力になりたくて、普通高校じゃなく、この道の学校を選んだの!千葉にはお兄ちゃんもいるしね☆

今日からは、おにいちゃんも寮を出て2年ぶりの二人暮らしがスタート☆



私は、そこから3年間おにいちゃんの役に立ちたい一心で猛勉強をしたんだ。男にも目もくれず・・・

と言うか、優しくて強くて大きくて、これ以上いない!位の男が近くにいたので他に興味も持たなかった。

1年目は机上で勉強し、2年目は実践的な勉強、授業も夜間に切り替えて、研修兼バイトとしてNECブルーロケッツのアシスタントメディカルトレーナーなんかもやりました。そこでスポーツ選手にはメンタルケアも必要なこと分かり、心理学なんかもかじりました☆




そして、18歳春


ブルーロケッツの監督のコネを使って、メディカルトレーナーがいなく、必要としている堺ブレイザーズに就職しちゃいました><



実はおにいちゃんも堺ブレイザーズに1年前に入団しちゃってるのです☆




そして、これからが私の始めての恋のお話・・・・


9  ひなき  2009/01/23(Fri) 14:04

修也サイド


高校卒業から2年が経ち、春奈が千葉までやってきた。

春奈には普通の高校生活をして欲しかったのに、少しでも俺の役に立ちたいとメディカルトレーナーになると言い出した。

大学生活の残りの2年間、春奈の助けを貰いながらも俺は約束のインカレ制覇をなし遂げることは出来なかった。


修「ごめんな・・・この道に巻き込んだ上に、約束も守れなくて・・・」

春「ううん!おにいちゃん、めちゃめちゃかっこよかったよ!バレー続けてくれて嬉しかった!楽しかった!ありがとう☆」

修「ははっ。こっちこそありがと・・・」

春「次は、クラブチームでVリーグ制覇してよ><」

修「俺なんか入れねーよ」

春「大丈夫!堺ブレイザーズのトライアウト申し込んどいた!」

修「えぇぇぇ!何を勝手に!」

春「へへっ」



俺は死ぬ気でトライアウトを受けた。。。



この時から春奈によって二人のブレイザーズ生活は決められていたんだ。

ブレイザーズにメディカルトレーナーがいないことにも気付いていたんだ。



目ざとい奴・・・。







10  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:09

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

―春奈18歳・春―



中「今日から新メンバーが入るので紹介する!」

中「我がブレイザーズにもやっとメディカルトレーナーが入って来た。1年目ではあるが、ブルーロケッツで2年間研修していたこともあり、なかなか骨もあり素晴らしい人材だ。しかも若くて可愛いぞ☆」

伊「何か、監督いきなりテンション上がってるやん!」

増「多分、自分が一番喜んでんだぜ」

中「そこ!うるさいぞ〜。じゃ、自己紹介を・・・」

春「始めまして!金井春奈、18歳です!メディカルトレーナー1年生です!至らないことが多々あるかと思いますが、皆さんのお役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いします」

ペコリ



増「じゅ・・18!?ホントに若い!」

進「なんか、いきなり老けた気分・・・」

修「・・・。」

D・学「・・・あ・・・あれ?」

朝「なんか、あの子・・・どこかで見たことあるような気がする?」

修「・・・。」



中「春奈これからよろしく頼んだぞ!分からないことは気軽に聞いてくれ!じゃぁ今日のミーティングは終わりだ!解散!」

中「あっ!そうだ!修也!春奈に建屋の案内してやってくれ!」

修「はい。」

修「着替えてくるから少し待ってて」

春「はい。」


11  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:11


朝「進也さん!春奈ちゃんってどこかで見たことある気がしません?」

進「そう?どこにでもいる感じじゃね?18よりは落ち着いて見えるけど。」

D「進也さん・ともさんお疲れさまでぇいす!」

進・朝「おう!お疲れ!お前はいつも元気だなぁ〜」

D「どうもっす!・・って、あっ!はるな!はるなぁ〜!」

春「作ちゃん☆」

D「なになに!?どういうこと?全然聞いて無かったよ〜」

学「そーだよ春奈!マジでびっくりした!」

春「ガクちゃんも久しぶり〜!へへっ。ビックリさせたくて黙ってたの☆これから一緒にブレイザーズ1年生だね☆」

学「ま、俺らは内定で1月からいるから、3ヶ月は先輩だけどな」

春「先輩方よろしくお願いしますm(_ _)m」

朝「なになに?どういうこと!?3人知り合いなの!?あっ!おれ朝長ね☆よろしく春奈ちゃん☆」

春「こちらこそ、よろしくおねがいします」

D「春奈、俺らの大学のチアガールだったんすよ!」

学「そうそう!応援してる姿めっちゃかわいかったんす☆」

朝「そうなの?見てみたかった〜」

春「嘘ウソ!全然嘘です!!ただ応援に行ってただけです」

進「てか、お前って「きうちがく」って名前だったの?」

学「ひど!「まなぶ」っすよ〜。ガクちゃんはあだ名っす☆春奈しか言わないっすけど」


なんて、話していると伊藤さんが声をかけてきた。


伊「いよぅ!囲まれてるね〜。つーかさぁ、こんなとこで立ち話もなんだから歓迎会も含めてこれから飲みいかね?」

増「賛成!ついでに学と武と大道とDの歓迎会もやっちまおうぜ」

進「そういえば、4人も新人だっけね。忘れてた。」

D「ついで?忘れてた?・・・ひどくないっすかぁ〜?」


作ちゃんが半泣きで先輩たちにじゃれ付いていると、お兄ちゃんが戻ってきた。


修「うるせぇぞ大作!かわいい女の子が入って来たからってはしゃいでんなよ〜。笑」

学「かわいい女の子って・・・じぶ・・・

伊「修也も行くだろ?歓迎会」

学(遮られたぁ〜)

修「歓迎会って春奈の?行くっす」

進「じゃ、決まり!みんな着替えて来い」



こうして、みんなは更衣室に帰っていった。


12  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:13



静まり返った体育館にはお兄ちゃんと二人・・・。



修「ホントにこんな日が来るとはな。」

春「へへ。私頑張っちゃった☆」

修「そうだな。」

そういって、お兄ちゃんはニコッとしながら私の頭をなでた。

春「ねぇ、おにいちゃん!ぎゅっってして?」


コレはきっと今までの不安と今の安心のあらわれ。俺は優しく抱きしめた。


修「頑張ったな・・・」


黙ってぎゅっと強く抱き返してくる春奈に、よりいっそうの愛おしさを感じた。

そんな時、小さな声で春奈が・・・


春「おにいちゃん、迷惑?」

修「何が?」

春「私が追ってきて・・・。やりづらい?」

修「そんなことねーよ。なんかやっぱお前が近くにいると安心する。目の届かないところにいると変な親心が・・・」

春「ふふ。よかった〜」

修「建屋案内は明日な?」

春「うん!歓迎会なんて楽しみだな☆その前にトイレに行ってくるね。」

といってお兄ちゃんから離れた。


修「場所分かるか?」

春「だいじょーぶ!!」


13  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:16


おにいちゃんに大見得を切って体育館をでたが、体育館を出てすぐのトイレは清掃中だった。そのため、ロビー近くのトイレまで歩いて行くことにした。


春(また、おにいちゃんに甘えちゃったな・・・。就職もしたんだし少しは大人にならないとなぁ〜)


なんて考えながらロビーまで行くと、綺麗な顔立ちの人がウロウロしている事に気付き声をかけてみた。


春「どうかされました?」

武「いや、トイレ探してて。体育館脇使えなかったから」

春「トイレ?」

武「そう。」

春「目の前のコレでなくてですか?」

武「あ・・・。」

春「・・・。」

武「ここです。ありがと。」


と言って、初対面の北島さんは照れて?顔を赤らめた。



春(北島さんって天然!?大丈夫!?)




最初の印象はこんな感じだった。

そう、私の初恋で最後に好きになった人・・・。

こんな思いが芽生える日が来るなんて思わなかった。

お兄ちゃん以外にずっと傍にいて欲しい人が出来るなんて。


14  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:19



増「そんじゃ、春奈と他4名のブレイザーズ入団を歓迎してカンパ〜イ!」

4人(他?やっぱり俺たちついで???ま、いいか・・・)

全「かんぱ〜い☆」

D「よぉぉぉし!今日はバリバリ飲んじゃうぞ〜」

朝「いや、程々にしてくれ。お前飲むと更にウザイ」

D「そんなぁ〜。付き合ってくださいよ〜」

春「ふふっ。作ちゃん相変わらず絡み酒なのね?」

進「こいつマジめんどくせぇよ・・・」

伊「そんなD作は置いといて、春奈ちゃんはどこ出身?バレー好きなの?」

春「私は群馬出身です。バレーは見るのもやるのも大好きです><」

朝「じゃぁ、バレーやってたんだ?やってたんだったら、俺らの気持ちも分かるし怪我しても安心して任せられるね☆」

春「あっ!部活とかじゃないんで、そんなに出来るほどじゃないんです。すみません」

伊「そなの?じゃ、体育とかで?」

春「いえ、おにいちゃんがバレーやってたので、その練習に付き合ってやってました」

朝「へぇ〜。って、隣の武!食ってばっかりいるな!会話に混ざれ!」


私の隣で黙々と食糧と向き合っていた北島さんがむせながら渋々会話に混ざり、いきなり核心をついてきた。


武「おにちゃんって、修也さん?」

全「えっ!?」

春「な・・・なんでですか?」

武「いや、苗字“金井”だし。群馬出身なんでしょ?それに・・・」

修「それに?」

武「いや、なんでもないっす・・・」

朝「そうなの!?何で黙ってたの?修也も!」

修「いや、黙ってたわけじゃないっすよ。ただ、みんなが兄妹なんて知ったら、いろいろやりづらいかと思って・・・言うタイミング考えてたんすよ」

千「だからお前、前に寮出ようかとか賃貸借りるとか言ってたのか・・・」

修「そす。」

増「で、結局どうするの?二人で住むの?」

修「いえ、俺らもいい年だし別々に住んで、俺は春奈の家と寮を往復しようかと思ってるんです」

伊「修也ってシスコンだったんだな☆」

修「まぁ。女の一人暮らしキケンだし、こいつの料理うまいんすよ!だから、少し広い部屋借りて俺の部屋作ってもらいました☆」

学「じゃ、俺たちもいつでも泊まりに行けるな><」

修「寄せないけど」

D「なんでっすかぁ!?大学の時はよく2人の家に集まってたじゃないっすか〜」

修「って言うか、勝手にお前らが春奈の作った飯食いに来てたんじゃん!」

学「D作なんて、金払うから毎日食わしてくれぇ〜!とか言ってたもんな」

大「へぇ〜。春奈ちゃんてそんなに料理上手なんだ!?」

春「いえいえ!普通ですよ!そんなうまくないです」

武「今度食わせてよ。」

春「えっ!?」

伊「いいねぇ〜!今度食べさせてよ☆」

進「武と大道・・・今まで全く話さなかったくせに、食いもんのことになったら出てきたな・・・」

D「いつにする?いつにする?」

増「明後日は?練習午前中だし、次の日OFFだし☆」

学「いいねぇ〜!決まり!!」

修「おい!勝手に決めんな!」

春「あはは☆まぁまぁおにいちゃん☆自信ないですけどいいですよ!明後日頑張ります・・・」




こんな感じで歓迎会は盛り上がった。


15  ひなき  2009/01/24(Sat) 07:21


そして午前0時を回った頃



千「じゃ、今日はコレくらいでお開きにするか!」


修「じゃ、俺こいつ送って、今日はこいつんちに泊まりますんで・・・」

増「おう!じゃあ気をつけてな!また明日!春奈ちゃんも!」

春「はい!皆さん今日はありがとうございました。また明日!おやすみなさい」

全「おやすみ〜」




修「じゃ、行くぞ」

春「うん。」



ちょっとフラ付く足取りを、おにいちゃんがいつものように歩幅を併せ

車道側を歩いていた私の腕を引き寄せて歩道側に寄せた。

やっぱりおにいちゃんは理想の人だ。

私はおにいちゃんにピトリと寄り添い、ポツリポツリと会話をしながら、2人で顔を見合わせて笑ったり、お月様を追いかけながら歩いた。

一緒に暮らしては離れてを繰り返していた私たちはようやく、落ち着いた生活を手に入れた気がした。








そんな2人の後姿を見送るメンバー


朝「あ!そうか!」

進「どうした?急に!?」

朝「いや、どっかで見たことあるなぁ〜と思ったら!修也に似て・・・

伊・増・進「いや、似てねーだろ!」


すばやいツッコミが入った。泣


学「似てたら、武以外にもみんな気づくでしょ・・・」

朝「確かに・・・」

武「いや、似てますよ。あの2人・・・」

D「うそ!?どこが?こんなこと言ったら失礼だけど、全然似てなくて美女な上に可愛い系だよ!?」

伊「明日、修也に言ってやろ。」

D「うそ〜!やめてください!首絞められる!」

武「笑った時の顔とか、話す時の雰囲気とか、話し方、年のわりに落ち着いてるとことか・・・」

伊「へぇ〜。武ってよく見てんだな・・・」

武「いえ、別に・・・」

進「しかし、こうやって後ろ姿見てると兄妹に見えねーよな。」

増「あぁ。恋人?修也のあんな顔始めて見た。」

大「なんか、愛し合ってる〜!って感じすね」




そんな事を言いながらみんなで帰った。


16  かちぇ  2009/01/24(Sat) 19:57
はじめまして

ブレの小説大好きです
更新頑張ってください

17  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:23


>かちぇさん

はじめまして!

コメありがとうございます><

私もブレ&ブレ小説大好きなので、頑張って更新します

良かったら、またコメントください!

18  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:28

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

―次の日―



ジーッ・・・・・・・




・・・。




伊「あの・・・はるなちゃん?」

春「・・・。」

中「お〜い。」


手を顔の前でパタパタする。


春「はっ!すいません!何でしょうか!?」

中「大丈夫?凄く見入ってるけど。」

伊「見られすぎて恥ずかしいくらいなんだけど・・・」

春「あっ!すみません。早いうちに皆さんの身体の状態把握しようと思いまして・・・」

中「初日から頑張りすぎるなよ。で、何か分かった?」

春「そうですね〜。まず、西尾さんは身体に柔軟性があるので怪我はしにくいと思いますが、

肩の使い方がどこか不自然なので肩に疲労が溜まりやすそうです。」

春「次に千葉さんは、少し前に膝を痛めていたんじゃないですかね?

でも、膝をかばっていたせいか、今は膝よりも腰や肩に負担がかかってる感じですね」

春「あと、北島さんは足が内に入る傾向があるので、捻挫しやすかったり癖になってると思います」

春「伊藤さんは腰!木内さんは全身バネなので、もう少し下半身を鍛えるともっといいかも・・・金井さんは手首・・・」

中「凄いな・・・。たった数時間で・・・。」

春「あっ!監督!あとで、実際に皆さんの身体触らせてください!」

中「あぁ。分かった。」

 

春奈はそう言ったきり、また練習を見つめていた。




伊「ホントに凄いっすね。俺の腰痛もあたりましたよ・・・。」

中「あぁ、それに気付いてたか?」

増「わきまえてますね」

中「あぁ、金井さんに木内さん・・・か・・・若いのにしっかりしてる。」

伊「いい拾いもんでしたね☆」


19  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:31

―練習後―



千「イテテテテ!」



アフターケアの部屋に響く悲鳴・・・



春「へぇ、思ってたよりも硬い筋肉・・・。やっぱり、膝よりも肩ですね!

監督に肩の調整が出来る練習を取り入れてもらいましょう。千葉さんに一番合うものを考えてきますね☆」


進「え?俺って肩なの!?」


春「そですよ。膝は十分にケアしてたようなので、いい常態で回復してるみたいです」


進「知らなかった。。。」


春「ふふっ。でも少しくらいは違和感あったんじゃないですか?軽く熱を持つ日とか?」


進「そういえば!ただの肩こりだと思ってた!」


春「本人が気付かないことに手を差し伸べるために私はいるんですよ☆役に立てそうで良かったです><」


進「助かる。」



にこっと微笑んで、春奈は次のターゲットの増野さんを呼んだ。



増「頼むね!」


春「はい!任せてください☆」


増「あ〜気持ちいい。。。メディカルトレーナーってマッサージも得意なんだ?」


春「あぁ!コレはおじいちゃん直伝です><」


増「おじいちゃん?」


春「はい!おじいちゃん整体師なので・・・小さい頃から手伝ってたんです。小中とバイトもしてましたし☆」


増「へぇ〜」


春「よし!増野さんはあまり問題がなさそうですね☆でも、柔軟だけはしっかりやってください。」


増「了解!ありがとね!ってあれ?すごい身体軽い!!すげぇ〜!」


20  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:42


二人のケアを終えて、更衣室に向かって歩いていると・・・


物干し場に北島さんが一人でしゃがんでいるのが見えた。





春「どうしたんですか?身体冷えちゃいますよ?」


武「・・・。」


春「北島さん?」


武「しっ!」




北島さんがしゃがんでいるところに静かに近づくと・・・




春「かえるの交尾ですね・・・・。」


武「そう。」


春「いつから見てるんですか?」


武「30分くらい・・・」


春(変わった人・・・)


春「いつまで見てるんですか?」


武「終わるまで?」


春(ホントに変わった人・・・)


春「風邪ひかないでくださいね?お先に失礼します。」


武「お疲れ」





なんか北島さんって掴めない人だな〜。


天然だったり、核心付いたり・・・かえる見てたり・・・


会話も端的だしな。


食べることとバレーが好きなことは昨日と今日で分かったけど・・・。


あっ!明日何食べたいか聞けばよかった。。。


21  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:51

―次の日の練習後―



中「お疲れ!」


全「おつかれっした!」


伊「いや〜マジで疲れた〜。でも今日は春奈ちゃんの料理が食べられる〜☆」


D「たのしみっすね☆」


学「春奈!酒は買ってくからな!」


春「うん!おねがいします☆ってそういえば皆さん、食べたいものってあります!?」


伊「はるなちゃんの得意料理!」


朝「なんでもいいよ〜><」


D「あっ!俺、アレアレ!」


春・修「高野豆腐に肉つめたやつ。」


D「あったりぃ〜」


修「かわんね〜な−_−」


春「言うと思って、昨日のうちに仕込んどいたよ^_−☆」


D「さっすがぁ〜☆」


学「俺アレ食いたい!」


春・修「麻婆豆腐?」


学「ビンゴー!」


修「分かりやすっ!」


春「それも準備した☆」


進「春奈すげーな。こいつらの好み熟知してんじゃん」


春「ははっ。いつも言ってましたから。アレ食いたい!って」






武「あっ!俺洗濯してこなくちゃ・・・」


春「あっ!洗濯、朝のうちにしておきましたよ!今日天気がいいので、もう乾いてるかもしれません」


武「ホントに?ありがと。じゃ、入れてくる」


春「あっ!私も手伝います!じゃ、皆さん6時くらいに家に来てくださいね☆お疲れ様でした〜!」


全「お疲れ〜」


増「修也に似なくて、気が利いてるね・・・」


修「俺に似てです。。。」


進「そ?」


22  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:53

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



武「ホントに乾いてる・・・」


春「早く取り込んで、帰りましょうね」


武「うん」




ヤバイ!会話終わっちゃった。。。


そして長い沈黙が続く・・・


私は会話が続かない覚悟で話しかけた。




春「北島さん、今日何食べたいですか?」


武「・・・。」


春「・・・(汗)」


武「・・・。」


春(シカト???)


武「和食。」


春「和食ですか??」


武「なんか、おふくろの味!って感じのがいい・・・」


春「おふくろの味ですか〜」


武「そう。できる?」


春「安易に肉じゃがとかでもいいですか?さんまを圧力鍋で煮たのとか・・・?」


武「いい。」


春「わかりました☆がんばります><」


武「よろしく。楽しみにしてるから・・・」


春「ご飯沢山炊きますね☆」


武「頼んだ。じゃ、後はたたむだけだし俺がやっとくから、帰って準備していいよ」


春「じゃぁ、お願いします!お疲れ様でした〜」


武「お疲れ。」






おふくろの味かぁ〜。


しかし、ご飯の話したら少しテンション上がってたな。


なんか嬉しい☆


23  ひなき  2009/01/25(Sun) 10:57

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


春「よしっ!こんなもんかな・・・」




〜本日のメニュー〜

・ 高野豆腐の肉詰め煮(作ちゃんリクエスト)

・ 麻婆豆腐(ガクちゃんリクエスト)

・ ビーフシチュー(得意料理・おにいちゃんリクエスト)

・ 肉じゃが(おふくろの味?)

・ さんまの甘辛煮(おふくろの味?)

・ レンコンのきんぴら(おふくろの味?)

・ サラダ

・ 菜の花のカラシ和え

・ その他おつまみ(チーズ・サラミ等)

・ 黒ゴマプリン(得意料理?)






春「はぁ〜。ほとんど昨日から仕込んでたとはいえ、作ったなぁ〜。
  かなり和洋背折衷だけど。味大丈夫かな・・・。」




料理が一段落した時、ちょうど良くチャイムが鳴った・・・。


ピーンポーン☆




春「はぁい!いらっしゃいです」


修「ただいま」


全「おじゃましまぁす」


D「あ〜。すげぇいい匂いする><」


進「あっ!寮からテーブル持参してきた!」


春「ありがとうございます☆」


学「へぇ〜いい部屋じゃん!ホントに広いや☆」


修「でも、大男がこんなにいると狭いよ」


伊「っていうか、既に大道と武、ちゃっかり一番いい席に座っちゃってんじゃん」


春「おにいちゃん、料理運んでぇ〜」


D「俺も手伝う〜!」



テーブルに並べられた料理を見て



進「旨そう!」


春「和洋折衷過ぎてすみません↓↓」


進「そんなことないよ。すごいじゃん」


増「一人暮らしなのに、良くこんな大皿とかもいっぱいあるね?」


修「大学の頃も溜まり場だったんで、実家からいっぱい持って来たんです」


春「炊飯器も1升炊きが2台ありますよ☆」


伊「すげぇ〜」


修「じゃぁ料理も揃ったことだし、かんぱぁい!」


D「いっただっきまぁぁぁぁぁす><」


朝「何コレ!ヤバイ!すっごいおいしい!!」


進「ホントだ。」


伊「予想以上☆」


春「ありがとうございます。良かったぁ〜。そう言って貰えて」


大「しあわせぇ〜☆」





相変わらず北島さんは黙々と食べている。


なんか緊張する・・・味どうなんだろ・・・?





伊「武〜。なんか感想無いのかよ?春奈ちゃん不安そうな顔で見てるぞ?」


春「あっ!いえ、そんな!!」


武「・・・。」





武「・・・おふくろの味・・・。」



ポツリと言って北島さんは満足そうに笑顔になった。


安心した私は、つられて笑ってしまった。




朝「何それ!」


春「北島さんのリクエストです。おふくろの味っぽいの・・・」

修「だから、懐かしい料理が多かったんだ」


春「そう!うちのおふくろの味☆」




D・学「春奈!おわかりぃ!!」


春「はいはい☆」


武「俺もいい?」


春「いいですよ〜><いっぱい食べてくださいね?北島さん☆」


武「・・・武でいい・・・」


進「あっ、武が気を許した。笑」


朝「珍しい!大学の時から見てるけど、こんなに早く気を許した人初めてだよ!」


増「やっぱ、男心を掴むには料理だな!」


修「武・・・春奈はあげないからね☆」


伊「おにちゃんこわぁ〜い!」


武「べ・・・別にそんなんじゃ!」


D・学「あげないからな!」


修「お前ら、口の周りにご飯付いてんぞ。」


進「ははっ。やっぱりお前らはキマんねーな」




2升のご飯もぺろりと平らげ、みんなはお酒を飲んでまったり話し込んだり、ゲームを始めたりしていた。


24  ひなき  2009/01/25(Sun) 11:03


修「洗い物ハンパないな・・・。」


春「お兄ちゃんもお酒飲んでていいのに。」


修「いや、お前一人だとみんなが気にするだろ。」


春「そか。じゃ、終わったらプリン食べようね><」


修「あぁ。あと、お前の好きなアイスも買ってきたぞ。」


春「ホントに〜☆ありがとう!!」






春「さぁ皆さん!デザートですよ〜☆春奈特製!黒ゴマプリン☆」


大「ホント何でも作れるんだね!」


春「はい!箱開けて、ボールに粉を入れて牛乳入れてかき混ぜました☆」


進「あはは」


朝「十分!」


修「ほい。お前のアイス」


春「ありがとう!」


伊「二人ともアイスまで食べるの?」


修「食後はアイスっすよ☆」


俺は半分食べると残りを春奈の前に置き、春奈も半分を俺に手渡した。


大「ラブラブっていうか、ツーカーっすね」


修「そう?」


ゲームをしながら学が口を挟む。


学「そんなのまだいい方だよ大道。修也さん昔はスプーンで食わせてたもん」


朝「そうなの!?」


修「だってこいつ俺が違う味食ってると、いつもせがむんですもん。
  欲張りなのが分かってからは半分上げるようにしたんす」


伊「春奈ちゃん、女の子だねぇ〜☆」


25  ひなき  2009/01/25(Sun) 11:06


デザートを食べ終えると、全員対抗Wii体力測定大会が始まった。


抜いては抜かれの激しい戦いをしている中、


ふと気付くと北島さんと大道さんは、かわいらしい寝顔で眠りについていたので、そっとタオルケットをかけた。






増「かぁ〜わいい寝顔しちゃって!」


進「食ったら寝る。って子供か!」


眠っていることに気付いた増野さんと千葉さんは笑っていた。


増「寝る子は育つ!だからこんなに大きく・・・?俺も寝ようかな」


進「もう手遅れでしょう」笑





時間が経つにつれ、酔ってゲームでハシャギ過ぎた作ちゃん・ガクちゃんも眠りについた。


そして私もアダルトチームのまったりトークを聞いているうちにウトウト・・・。


おにいちゃんとソファーに座っていた私は、知らず知らずのうちに眠気でおにいちゃんの肩にもたれると


修「寝てもいいんだぞ?」


春「ふにゃ!?いや!だいじょう・・・ぶ・・・・?」


修「嫌って・・・―_―; いいから寝ろ。」



と言いながら、私の髪をなでた。





Zzzz・・・





春奈は髪を撫でると、すぐに俺の膝に倒れ眠りについた。

顔にかかる髪をよけて、ソファーの端に用意されていたタオルケットに手を伸ばし春奈にかけた。






進「凄いな。一瞬じゃん。」


増「手からオーラとか出てんの?」


修「出てないっすよ。こいつ昔からこうなんです。髪の毛気持ちいいみたいで・・・」


伊「分かる!髪の毛気持ちいいよな」


増「え?ノブ分かるの?何かキモイ・・・」


伊「キモイってなんだ!気持ちいいだろ髪の毛!」


進「だって、なんかノブさんが撫でられてるの想像すると・・・」


増・進・修・朝「きもっ!」


朝「やっぱり、可愛い女の子じゃないと許されないよね」



26  ひなき  2009/01/25(Sun) 11:10

―進也サイド―



しばらくすると・・・




学「ふぁぁぁぁ!やべっ!寝ちゃった!今何時っすか?」


朝「おはよう学!今は2時前だよ!」


学「やっべぇ〜。明日早いんだった!帰んなきゃ!」


進「そうだな。そろそろ帰るか!」


増「こいつらどうする!?」


修「いいっすよ!そのまま転がしといて。」


進「そ?じゃ、頼んだ」


修「了解です!あっ!帰る前に一つ頼んでいいっすか?」


伊「おう!なんだ?」


修「春奈をベッドに運びたいんで、そこの部屋の戸開けて、掛け布団も開けてもらっていいですか?」


進「勝手に入って大丈夫?」


修「全然構いません」





修也は春奈を姫抱っこして寝室まで運んで布団をかけた。





修「じゃあ、おつかれさまでした!」


増「ご馳走様!はるなちゃんによろしくな!」


進「おやすみぃ」




そういって、4人は帰っていった。










―4人の帰り道―


学「さっみぃ〜>< 春とはいえ冷えますね!」


増「そうだな・・・。それにしても春奈の料理旨かったなぁ〜」


進「そすね。でも、それにしても・・・」


伊「ん?」


進「普通、兄弟ってあんなに仲いいもんか?」


朝「え?」


進「いや、俺も兄妹居るけど、あんなじゃないな〜と思って」


増「確かに仲いいよな。うちもあんなじゃないな。膝枕とか出来ねぇし」









学「あの二人は特別っすよ。」


進「だよな〜。修也が過保護と言うか・・・」


学「いや、そういう意味でなくて・・・。言ってもいいのかな・・・」


増「何が?何か訳あり?」


学「いや、修也さんち・・・修也さんが高校生で、春奈が小学生?の頃に両親亡くなってるんすよ」


進「二人とも?」


学「はい。しかも2人の目の前で車に轢かれて」


朝「マジで?」

学「それから、近くにおじいちゃんとかは住んでたみたいなんですけど、2人で生活してきたみたいなんです」


学「両親が結構お金残してくれてたみたいなんすけど
  修也さんもバレーとバイト掛け持ちして、春奈も学校と家事全般・・・」


伊「だから、他と違って絆が深いのか。」


学「たぶん・・・。」


学「修也さん、“春奈がいなかったらこんな笑ってないし、バレーもしてなかった”って言ってました」


進「春奈が修也の全てってことか・・・」


学「はい。」


伊「納得」


朝「全然気付かなかった。修也、全くそんなそぶり見せなかったよね。」


増「あぁ」


学「俺も、春奈が酔ってる時に聞いたんです」


進「2人して弱音吐かないんだ・・・。いろいろ辛かっただろうに。」


伊「これからは、もっと優しくしてやろ。」


増「そうだな・・・・」


27  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:07

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春奈サイド




チチチチチチッ!チチチチチチッ!





カチッ。








春「ふぁぁぁ。」



・・・。



春「あれ?いつの間にベッドに入ったんだろ?ま、いいや。ご飯つくろ」




部屋から出ると、大きな男の人が4人寝ている。




春「他の人は帰ったのかな??」



眠い目を擦りながら洗面台向かい、顔を洗った。


すると後ろから・・・



D「おはよう・・・。」


春「あっ!ごめん起こしちゃった?」


D「ん〜ん〜。大丈夫。こっちこそ泊まっちゃってごめんね。」


春「全然☆ご飯食べるでしょ?すぐ作るから!」


D「あっ!いい。いい。そんな迷惑かけらんないよ。」


春「迷惑じゃないよ?どうせ、おにいちゃんのも作るんだし。」


D「あの〜、なんて言うか二日酔いで・・・」


春「食べられないんだ。」笑


D「そうなの・・・。だから、大道も起きたし2人で帰るよ」


春「そっか。分かった」


D「で、武なんだけど・・・まだ寝てるから置いてってもいい?」


春「もちろん。気が済むまで寝ててもらいましょ☆」






D・大「ホントごめんね!ごちそうさま!ありがとう」


春「いえいえ☆また来てね!」






部屋に戻ると、お兄ちゃんも起きていた。



修「ふたり・・・帰ったの?」


春「うん。すぐご飯作るね。」


修「あぁ。それにしても、こいつは良く寝るね・・・。」


春「そうだね〜。騒がしくても全く起きないしね」




簡単に朝食の準備をし、未だ眠る北島さんの横で朝食を済ませた。



修「俺、今日用事あるからそろそろ行くけど、武頼むね」


春「うん。眠り姫のごとく寝せておくよ。」


修「じゃ、行ってくる」


春「いってらっしゃい」


28  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:11

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



武「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!良く寝た!」




・・・。




武「って、ここどこだ?」


春「おはようございます☆よく眠れました?」


武「お・・・おはよう」





武、回送中・・・





武「俺、寝ちゃったんだ?」



私はコクンと頷くと、洗面台を指差した



春「洗面台向こうですよ。タオルも置いてあります。」


武「あ、うん。じゃ、借りる」





北島さんが起きたのは、朝食の片づけを終えて、軽く掃除と洗濯をした頃だった。






武サイド



ヤバイ。頭まわんね〜。


なんで、俺一人なの?みんなはどうしたんだ?


とりあえず、顔洗ってすっきりさせよ。





俺が顔を洗ってリビングに戻ると、味噌汁のいい匂いがした。





春「朝食食べますよね?すぐ出来ますから座っててください☆」


武「悪いからいい」


春「おにいちゃんの余りですから、気にしないでください」


武「じゃあ・・・」





俺は、少し気が引けたが春奈の言葉に甘えることにした。


ちょうど腹減ったし・・・




武「ところで・・・みんなは?」


春「アダルトチームは夜中に、作ちゃんと大道さんは朝方、お兄ちゃんはさっき出かけましたよ。」


武「なんで、誰も起こしてくんねーんだ」


春「北島さん、凄く気持ちよさそうに寝てたから。」


武「・・・。」


春「はい。出来ましたよ☆食べてください!」


武「ありがと。いただきます。」




・・・。
・・・。
・・・。




春奈の作った朝食は旨かった。


俺は会話もせずに黙々と食べた。



しかし、これからどうするかな・・・


このまま、ただ帰るわけにもいかない・・・よな?


そう思った俺は




・・・。
・・・。
・・・。




武「ねぇ・・・。」


春「はい?」


武「今日・・・・ひま?」


春「え?」


武「今日なんか予定ある?」


春「いえ、特別何も無いですけど」


武「じゃ、どっか行かない?」


春「どこか?」


武「飯の礼したいし。行かない?」


春「え〜と・・・・」


武「急に言われても困るよな。」


春「いえ!あのっ!」


武「ん?」


春「私、まだこの辺のこと分からないので、歩いていけるこの辺を案内してもらいたいです。」


武「そんな近場でいいの?」


春「はい!」


武「ん〜。分かった。じゃ、散歩がてら行くか・・・。」


春「はい!お願いします!」


武「ごちそうさん。旨かった。」


春「じゃ、準備してきます!」




こうして俺たちは春奈の家を出た。


29  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:14

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

武「ちなみに、どんなとこ行きたい?」


春「えっと、ぼ〜っと出来るところとか、穴場っぽいところがいいです。」


武「ふぅん」


・・・。


どこ行くかなぁ〜。ぼ〜っと出来るところか・・・。

考え事をしながら歩いていると、春奈が隣にいない。

後ろを振り返ると、遠く離れたところにしゃがんでいるのが見えて

俺は来た道を戻った。




武「悪い。早すぎた。」


春「いえ、私こそ寄り道してすみません」


武「どうしたの?」


春「ちょうちょ・・・」


武「ちょうちょ?」


春「見たこと無いのが飛んでたので、見とれちゃいました」


武「どれ?」


春「今この葉っぱにとまってるやつです」


武「ホントだ。見たことない。監督に見せたら喜ぶかも」


春「監督?」


武「うん。ちょうちょ博士なんだ。大学の時研究してたとかで・・・」


春「へぇ〜。」


武「そろそろ行く?」


春「はい。」


30  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:16

春奈サイド



春のポカポカ陽気のなか、どこに行くのかも分からないまま2人でゆっくりと散歩をした。

“どこか行く?“って言われた時はビックリして、頭が混乱してしまった。

そういえば、お兄ちゃん以外で男の人と2人だけで出かけるのなんて初めてだ・・・。

どうしよう・・・。

なんか緊張する。。。





武「ここ入るよ」


しばらく歩いた所で、北島さんは大きな公園に入ると言い出した。

その公園は木がたくさん植えられていて、凄く空気が澄んでいた。



春「すごい!自然がいっぱいありますね。」


武「あぁ。空気がキレイだろ。」


春「近くに、こんなところがあったんだ〜」



私が、公園を見渡していると



武「ベンチ」



そういって北島さんはベンチに座るよう私を促し、自分はどこかへ行ってしまった。

私は地元を思い出させるような自然に嬉しさを隠せないでいた。

しばらくすると後ろから



武「ぼ〜っと出来そう?」


そういって、北島さんは買ってきたカフェオレをくれた。


春「はい!大満足です><」




しばらく二人でぼ〜っと時を過ごしていると、

北島さんの足元にサッカーボールが転がってきて、幼稚園ぐらいの男の子も走ってきた。

北島さんは、そのボールを拾って男の子に手渡し、満面の笑みで声をかけ頭を撫でた。



武「ほい。あんまり遠くに蹴ってなくすなよ☆」


子「ありがとうおにいちゃん!またね☆」


武「おう!またな!転ぶなよ〜」



そのやり取りを見て私は



春「北島さんって子供好きなんですね」


武「うん。まぁ。」

春「・・・。」


武「あのさ。」


春「はい?」


武「昨日も言ったけど、武でいいよ」


春「え?」


武「呼び方。俺も春奈って呼ぶし」


春「武さん?」


武「別に“さん”もいらない」


春「でも・・・」


武「なんか“北島”も“さん”も慣れてないから・・・」


春「じゃあ、武君」


武「ま、いいやそれで。」




・・・・・・。




また、会話の無いゆっくりとした時間が過ぎた。



・・・・・・。




武「ぼ〜っとできた?そろそろ違うところ行く?」


春「はい!」


武「次は悪いけど、俺の行きたいところ行ってもいい?」


春「どうぞどうぞ」


武「じゃ、着いて来て」



そういって、私たちは武君お勧めの古本屋さんをゆっくり見て

少し裏道に入ったところにある小さな喫茶店で遅めのランチをした。


31  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:18


春「すごくおいしかったです><」


武「そら良かった」


春「ゆっくり、時間が流れてる感じのお店ですね」


武「落ち着くだろ」


・・・。


武「なぁ、甘いの好き?腹いっぱい?」


春「甘いものは大好きです!お腹は〜まだイケそうではあります・・・」


そう言うと武君がマスターを呼んだ。


武「マスター、あのケーキお願い」


マ「今日、残り1つしか・・・」


武「1つでいいよ。あとコーヒー・・・春奈は?」


春「え?」


武「飲み物。」


春「あっ!紅茶で。」


武「紅茶1つ」



武君はよくここに来るらしく、お勧めのケーキを注文してくれた。

しばらくすると・・・



マ「お待たせしました。ホワイトチョコのベイクドチーズケーキになります」


置かれたケーキは真っ白で、上に生クリームとハーブと苺が飾られている

周りには粉雪のようにホワイトチョコが削られていた。



春「かわいい・・・」


武「食ってみな」


春「いいんですか?」


武「あぁ。俺のおすすめ」


春「いただきます」



そのケーキはチーズケーキにしてはくどくなく、

ホワイトチョコの甘みとチーズの酸味が凄くマッチしていた。



春「うわぁ〜!凄くおいしい><」


自然と笑みがこぼれた。

武君もそんな私を見て笑顔になった。

その顔を見たら、なぜか分からないけど凄く照れて、顔を上げられなくなってしまった。


32  ひなき  2009/01/27(Tue) 07:20

マイペースな武君はそんなこともつゆ知らず・・・


武「俺も一口。」


そういって、私の使ったフォークでチーズケーキを食べた。


武「旨い」


武君凄く満足そう・・・

でもなんだか私は、緊張して食べられない・・・

なかなか手を付けられずにいると


武「くわね〜の?」


春「いえっ!食べます!すぐ食べます!」


武「いや、せかしてないけど。」



さっきは凄くおいしく感じたケーキが、今は味が分からない・・・。

なんだろう・・・?



私が、ケーキを切ってフォークに刺したところで手を止めていると・・・

武君が・・・


武「やっぱ、もう一口」


そういって私の手をとり、フォークに刺さっていたチーズケーキを自分の口に運んだ。




カシャーン・・・。




私はビックリしてフォークを落としてしまった。


武「!?」


春「あっ・・・。すみません・・・。ちょ・・ビックリして・・・」


武「あ。いや、今のは俺が悪いのか。わりぃ・・・」


そう言うと、代わりのフォークを頼んでくれた。



なにしてんだろ。。。

こんなの、お兄ちゃんといつもしてることなのに・・・

ホントどうしたんだ?自分・・・?



今まで感じたことの無い心の変化に戸惑ったまま、私たちは喫茶店を出た。


33  かちぇ  2009/01/30(Fri) 08:01
更新お疲れ様!!

春奈ちゃんは武くんに恋しちゃってますねっ

武くんは…どうなのかな………

二人のそのあとが気になります

34  ひなき  2009/01/30(Fri) 18:34
>かちぇさん

またまたコメントありがとです><

春奈ちゃん、恋の始まりですね〜☆

まだ気付いてないようですが・・・。

武君は今はまだ・・なのかな・・・。
早く武君も春奈ちゃんに恋してほしい!


35  ひなき  2009/01/31(Sat) 11:42

春「ご馳走様でした☆凄くおいしかったです。
でもホントにおごってもらっちゃっていいんですか?」


武「ん?あぁ。昨日のお礼って言ったろ?」


春「そうでしたね」


武「なんか食ったら眠くなったな」


春「またですか!?」


武「河川敷行かない?」


春「河川敷ですか?」


武「うん。ねっころがれるし」



こうして、私たちは次の目的地河川敷へ移動し、手ごろなところに腰を下ろした。



春「今日はポカポカで気持ちいいですね」


武「ん〜」


春「ここも良く来るんですか?」


武「たまに」


春「へぇ〜」


武「ここ来るとなんかすっきりするから、何かあるとここに来る」


春「そうなんですか・・・」




・・・。




しばらく沈黙が続き、先に沈黙を破ったのは芝生にねこっろがった武くんだった。


36  ひなき  2009/01/31(Sat) 11:44

武「なぁ、春奈の両親って亡くなったの?」


春「え?な・・・何でですか?」


武「昨日、部屋に入ったら1人暮らしなのに珍しく、線香の匂いがした・・・」


春「・・・。」


武「聞かれたくなかった?」


春「いえ!そんなこと!ただ・・・」


武「ただ?」


春「よく気付いたなぁ〜と思いまして」


武「みんなは、料理に夢中だったしな・・・」


春「でも、匂いだけでなんで両親と?」


武「春奈の部屋に飾ってあった写真、4人で写ってるのだけは一定のとこで年代止ってた
  修也さんとの写真は続きがあったのに・・・。」


春「あぁ〜。そっか。」


武「あと・・・。」


春「あと?」


武「春奈が初めてきた時、体育館で修也さんと抱き合ってるの見えたから
  訳ありかなぁ〜と」


春「あれ、見られてたんだ・・・。はずかし。」


武「別に恥ずかしいこと無いじゃん」



それから、私はブレイザーズに入るまでのいきさつを話した。

武君はたまに相槌を打ちながら聞いていた。


37  ひなき  2009/01/31(Sat) 11:47

春「はぁ〜いっぱい話した!初めてです!この話をちゃんとしたの☆」


武「辛い思い出だから?」


春「いえ!辛い思い出とは思ってませんよ☆」


武「?」


春「亡くなった時はショックだったけど、その後はみんな良い思い出です」


武「じゃ、なんで?」


春「なんでだろ?聞かれなかったから?」


武「ふぅん。」


春「でも、話したら凄くすっきりしました☆」


武「いや、無理やり聞いた感じで悪い。」


春「いえいえ。感謝したいくらいです」


武「いろいろ連れまわして悪いけど、お前まだ時間ある?」


春「時間全然ありますよ?」


武「なら、もう一箇所いかねぇ?」


春「行きます!」


武「だったら、時間ねぇから少し急ぐぞ!」



そう言うと武君は勢い良く起き上がった。

髪の毛にはてんとう虫が付いていた。



春「クスクス。」


武「なに?」


春「髪の毛にてんとう虫。」



武君はバサバサと頭をはらったが、一向に取れず



春「少しかがんでください」


武「ん。」


春「取れました」


武「さんきゅ。じゃ、早く行くぞ!」



武君は私の手首を掴み走り出した。

そうしてたどり着いた先は、とあるビルの屋上。。。


38  ひなき  2009/01/31(Sat) 11:48

武「ハァ。間に合った。」


春「はぁ。はぁ。」


武「悪かったな。走らせて。」


春「い・・・いえ。だいじょ・・ぶです」


武「あっち。」


春「え?」


武「あっちの方角見てて」



しばらくすると、夕日が沈むのが見えた。



春「き・・・きれ〜!!」


武「春奈が越して来る少し前に、修也さんに連れてきてもらった。」


春「おにいちゃんに?」


武「あぁ。夕日見ると心が安らぐって言ってた。
  だから、お前もそうかな?と思って」


春「私も?」


武「2人似てんだろ?」


春「初めて言われました。今まで似て無いってずっと言われてきたから・・・」


武「へぇ。」



そう言った武君の顔は、夕日に照らされてよく見えなかったけど、凄く優しい顔に見えた。


39  ひなき  2009/01/31(Sat) 12:00

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


春「おにいちゃん早く来ないかな・・・。」


私は武君に送ってもらい、家に帰ってきていた。

1人でいると、なぜか落ち着かず、お兄ちゃんに今日も家に来てもらう様にお願いをした。

すると、待ち遠しいチャイムの音が鳴り、私は急いでドアを開けた。



修「ただいま」


春「お帰り!会いたかった!」


修「なんだそれ?彼女じゃあるまいし・・・」


春「彼女じゃなくても、会いたかったものは会いたかったんです〜!」


修「はいはい。飯は?」


春「出来てる!」



私は作っておいた夕食を温めて、お兄ちゃんの待つテーブルに並べた。



修「いただきます」


お兄ちゃんは、ひとくち・ふたくちと食べると少し顔をゆがめ、私に話しかけた。



修「今日、何かあったのか?」


春「なんで?」


修「飯がまずい・・・。」


春「え!?」


修「しょっぱいし、甘い」




私は上の空で料理をしていたらしく、とんでもない料理が出来上がっていたのだ。

それでもお兄ちゃんは勿体無いと言って全てを食べてくれた。


40  ひなき  2009/01/31(Sat) 12:02

修也サイド


春奈の様子がおかしい。



< おにいちゃん>O<

今日も帰って来て!

1人でいられなぁい(;O;) >


なんてメールを打ってきたかと思うと、料理もまずい。

今日一体何があった???

そういえば武はどうしたんだ・・・?




修「そういえば、あの後武はどうした?」


春「10時くらいに起きたよ」


修「そのまま帰った?」


春「ううん。ご飯のお礼するって、この辺案内してくれた」



これか。。。

春奈がおかしい原因は・・・。

そう思いながら俺は聞いた。



修「どこ行ってきたの?」



そう聞くと春奈は、机に向かい合って座っていたのを、俺の両膝の間に移動して座った。

いわゆるカップル座り。

春奈が話したいことがあるが、俺に顔が向けられない時にする座り方だった。

それから、春奈は順を追って事細かに今日の出来事を話した。


41  ひなき  2009/01/31(Sat) 12:04

春奈サイド


お兄ちゃんに「どこ行ってきたの?」と聞かれ、

手を握られたことや腕を掴まれた事、武君の笑顔を思い出して、急に恥ずかしくなった。

私はおにいちゃんの顔を見て話すことが出来そうも無く、お兄ちゃんの膝の間に移動した。

今日の出来事を、お兄ちゃんは「それで?」「それから?」と言う言葉だけを挟み、

静かに聞いていたが、最後まで話し終えると急に黙ってしまった。



春「ねぇ・・・お兄ちゃんどうしたの?」


修「・・・。」


お兄ちゃんの返事は無く、不安になった私は


春「おにいちゃんってば!」

と言って振り返った。



すると・・・



修「ぶっはっ!」



お兄ちゃんは急に笑い出した。

私は何がなんだか分からず・・・



春「なに!?どうしたの!?」


と聞くと、鏡を差し出した。

鏡を覗くと、ヒドイ髪型をした私の姿が・・・



修「ヤバイ。お前面白すぎる。」



お兄ちゃんは笑いが止らないようだった。

人が頑張って話してるのに!!

でも、鏡に映った自分の姿があまりに面白く、私も一緒に笑ってしまった。

笑っているうちに、よく分からなかった心のフワフワやモヤモヤが少しずつ落ち着いて行くのが分かった。

お兄ちゃんは、いつもこうやって悩む私の心を軽くしてくれる。


42  ひなき  2009/01/31(Sat) 12:05

修也サイド


春奈が「あのね!」「それでね!」と一生懸命話している間、俺は春奈の髪で遊んでいた。

話すことに夢中になっている春奈は気付いてもいないようだったが、

俺は途中であまりにひどい状態になっている春奈が面白くて、笑いを堪えるのに必死だった。

春奈は「一生懸命話してるのに!」と怒りつつも、笑っていた。




一生懸命話しながらも自分で自分の気持ちに気付いていない。

春奈の初恋だった。

我が妹ながら、間接キスや笑顔、手が触れただけでソワソワして1人で居られないなんて、どれだけ純情なんだ・・・。

まぁ、今まで男を見る余裕なんて無かったしな・・・。

春奈の悲しむ姿は見たくないけど、武が彼氏になったらと思うと少し淋しい気がした。



俺は笑いながらそんな事を考えていた。


43  かちぇ  2009/02/03(Tue) 18:29
お疲れ様〜
なんかいい兄妹ですね〜♪

同じチームメートに箱入り妹はわたせないよね…修也さんは……


続きが楽しみです

44  ちくりん  2009/02/04(Wed) 12:55
初めまして!
おもしろくて一気に読ませて頂きました。

かわいらしい兄妹ですね。
私も見守らせてください(^−^)

確かに金井さんはいいお兄ちゃんな感じですよね〜!

次の更新も楽しみにしてます!!

45  ひなき  2009/02/04(Wed) 19:36
>かちぇさん

私もこんなラブラブな兄が欲しい!
と思いながら書いてました。

でも、兄が修也さんだからいいんだよね・・・。笑

きっと春奈も、修也さんに自分以上にラブラブな彼女がいたら。。。

続き、早く更新できるよう頑張りまぁす><




>ちくりんさん

始めまして★

面白いだなんてありがとうございます><
身にあまる光栄です!

修也さんのあの独特の雰囲気がいいお兄ちゃん的な感じですよね!
実際は末っ子なのに。。。

次も、早く更新できるように頑張りまぁす><



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